狭い助産師業界、プライドだけ高い助産師の存在

ある日の産科病棟にて・・・

検査技師

検査棟ですが、看護師の〜さんはいらっしゃますか?

助産師A

この病棟に看護師はいません!助産師しかいません!

残念ですが、助産師の中には「プライドだけ高い助産師」がいます。

頼りになる存在な場合もありますが、チーム医療をしていく上では要注意な人物ともいえます。

この場合は、検査技師さんが何気なく看護師と言いましたが、この助産師が突き放してしまいました。

円滑なコミュニケーションが取れそうな気がしませんよね。

もくじ

助産師、産科という狭い業界

先ほどの例ように、助産師は看護師と違うといえばその通りです。

助産師は看護師ができない仕事、たとえば助産診断や母子の健康管理・女性にまつわる伴走者ができます。

その専門性がゆえに、キャリアが積める診療科や現場は限られており、同じ職場で長期間留まる人が多数になっていくのです。

それぞれが切磋琢磨・外部との接触でブラッシュアップしていれば問題ないですが、全員がそうもいきません。

人の性質として、長期間同じ場所にいると環境に慣れ、慣れ合い横柄になる傾向がありますが、

女性しかおらず、流動性のない環境である助産師という業界はその傾向が高まるのはたやすいことです。

大病院になっても、産科は他部署と比較して関連性が低く、異動せず長くいるスタッフがたくさん存在し得ます。

まさに、狭い世界、狭い業界です。

外部からは分かりにくいが狭い世界

狭い世界でキャリアを重ね続けると起きること

狭い世界では、長期間在籍しているスタッフの意見が反映されます。

他の部署から優秀な人が異動してきても、彼らの一定基準の在籍期間がないと認められないなんてことはよくあります。

意見ができる雰囲気を作らないのに「意見が出ないわね〜」なんて言います。

悲しいことに、純粋だった新人たちもプライドだけ高い助産師に教育されて半年もすると、新たなプライド高い系助産師になってしまいます。

2年目になった時点で1年目を適当に扱ったり、同期同士で『できないやつ』のレッテルを貼ったりすることがあります。

他部署から異動してきた先輩スタッフも、1年目と同じように扱うようになります。

ただし、他部署から来たスタッフからみて、彼らができているのは看護や助産ではなくマニュアル遂行なので、生温かい目で見ています・・。

やはり、助産師として教育を受けてきた自負や、他の部署のように異動が少ないために閉鎖的な社会になることがプライドだけ高い助産師が生まれる原因かと予測されます。

プライドだけ高い助産師との付き合い方

簡単な話ですが、相手を変えることはできません。その人が自分で気づくしかないのです。

プライドだけ高い助産師は世間体が一番大切なので、妙に褒めたり、けなしたりしない方がいいです。

けなすと、見えないところであなたの評価を下げてきます。

後輩の場合は、根拠やメカニズムを質問したり、あなたの知っている他の世界の情報を提供したりして、軌道修正を助けてあげましょう。

あなたはあなたの思う尊敬できる助産師のいいところをつまみ食いして、看護・助産を展開していけばいいのです。

まともな職場であれば認めてくれる人が増えますし、いないようならある一定期間で見切りをつけて異動・転職しましょう。

余談:実は患者さんにもバレている

プライドだけ高い助産師は、言葉の端々で産婦さん側からもバレていることが最近分かりました。

あの助産師が担当になると本当にやりにくい。でも入院は数日だけだから・・

授乳指導で助産師に泣かされた、と小耳に挟み「どうやったら患者を泣かせられるんだ?」と思ったことがあります。

助産師である以上、対象者からは話しかけられやすく相談しやすい存在でありたいものです。

まとめ

今回はグチも交えて「いるいる!」な助産師の存在と、醸成しやすい環境についてお話ししました。

もちろん、マリア様のように優しい助産師や、信頼も腕っぷしも強い助産師などの魅力的な方々は在籍していると思いますが、今回はもやもやしがちな内容にフォーカスしています。

「この違和感、わたしだけじゃなかったんだ」と思っていただけたら嬉しいです。

看護・助産関連のブログを読むみなさんは、外から情報を取得することに長けているでしょうから、その時点でプライドだけ高い助産師に進化しないと思っています。

もしも相手が可愛い後輩の場合、狭い世界でプライドだけ武装していくのは悲しいことですので、あなたが手を差し伸べてあげてくださいね。

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