助産師が転職するときは、どんなときでしょうか。
看護師と違って、産科、か他かになるので、
一度助産師として働き始めると、なかなか転職に結びつきにくいかと思います。
病院?地域?・・そんな感じ?
上記のような感じであまりイメージがつきにくいものです。
でも助産師が必要とされる職場は実はたくさんあります。
転職をしようか迷っているあなたが参考にできるよう、
どのような仕事があるのか、そしてその探しかたをご紹介します。
働きかた1:病院
これは言わずもがな、産科のある病院です。
妊娠期〜産褥、新生児をくまなく網羅して助産ケアができます。
病院によっては難しい疾患を合併している妊婦さんや
先天性疾患を持つ赤ちゃんが関わる周産期を学べます。
お産にたくさん立ち会うというよりは、異常も含めて研鑽したい場合にうってつけです。
働きかた2:有床診療所
お産を扱うクリニックです。
求人募集では、新卒よりは3〜5年以降の分娩経験がある助産師が優先されます。
正常範囲内のお産にたくさん立ち会いたい人に向いています。
胎盤異常や妊娠高血圧症候群、胎児の疾患など、
高度な医療に関係するケアは学べないことが多いですが、
正常分娩、帝王切開などを同時並行で臨機応変に対処する力がつきます。
働きかた3:助産院
助産師が主体となって正常範囲内の周産期に関わります。
助産院は有床と無床があります。
有床施設は9床までであり、妊婦さん、褥婦さんと密に関わることができます。
落ち着いた環境で、自然に近いお産の助けができる反面、
正常から逸脱したお産は医師を呼ぶか、病院に搬送となるため、
助産師の判断力が試される職場ともいえます。
無床の場合は授乳指導や乳房ケアに重きを置いていることが多いです。
働きかた4:婦人科クリニック
地域の婦人科クリニックに就職し、妊婦健診や妊娠出産のレクチャー、乳房ケアにあたります。
婦人科によってはほとんど看護業務であったり
中絶手術を多く取り扱っていたりと
業務内容が多岐にわたるため、事前に確認しましょう。
働きかた5:公務員・教員系
地域の保健センターに就職し、地域の子育て支援活動や、新生児訪問、幼児健診や育児相談を行ないます。
看護学校や助産師学校の教員は、後進の育成を行います。
厚生労働省の看護系技官になって、制度からアプローチする仕事もあります。
どのポストも募集が少なく、試験があるため
戦略的に就職活動をする必要があります。
働きかた6:保育園看護師
近年、産科や小児科出身の看護師に人気の職種です。
保育園で園児の体調管理、アレルギー対応、体調不良時の対応、園児や職員に手洗いなどの一次予防に関わります。
医療的ケア児が在籍しているときは、胃管や気管切開の管理などを行なうこともあります。
健康なお子さんがほとんどなので、迫りくるような医療環境に疲れてしまった人にもおすすめです。
働きかた7:小児訪問看護師
手前味噌になりますが、小児の訪問看護師という選択肢もあります。
医療的ケアを必要とする子どもの日常生活援助を主として、
利用者によっては授乳指導や育児指導、産後のメンタル不調に対する援助が行えます。
特に、小児系を少しでも経験したことがある人にはおすすめです。
働きかた8:応援ナースとして好きな場所で働く
#働きかた1と本質は同じですが、
応援ナースとして自分の好きな場所で短期間勤務する働きかたです。
知人では、沖縄に住みたいという理由から、10年間応援ナースした人がいました。
助産師も募集があります。どのような環境で働くかフタを開けないとわかりませんが、
高給で、短期勤務のため人間関係を繊細に考えなくて良いという利点があります。
働きかた9:海外で助産師として働く
JICAや青年海外協力隊、国境なき医師団などに所属して、医療が発達していない地域で
妊産婦健診や分娩介助、性感染症予防などの啓発活動を行ないます。
現地のスタッフに技術指導を行なうこともあります。
探しかた1:転職サイトで探す
一番手っ取り早いですね。転職サイト、と検索してクリックするだけ。
スマホの中で完結するので、転職に向けた動きを秘密にしたい人におすすめです。
デメリットを長く書きましたが、総合すると転職サイトはおすすめです。
転職サイトのメリット
地域や職種をしぼって、専門の業者が探してくれます。
あなたの働きたい業種にピッタリの仕事を探してくれることもあれば、
新しい提案があって、あなたの今後のキャリアの参考になることもあります。
わたしはこれで小児訪問看護のジャンルを知り、始めました。
面接を一緒に受けて、職場との間を持ってくれることもあります。
転職サイトのデメリット
ペースが早い
一度にたくさんのサイトを登録すると、一気に電話がきます。
引越し見積もりと同じくらい早いです。
サイトには、一つひとつ登録するのがおすすめです。
登録する時間帯も、昼休みではなく休日がよいと思います。
担当者との相性がものをいう
扱っている求人数も大切ですが、担当者との相性がものを言います。
担当者が話を聞いてくれるか、キャリアを一緒に考えてくれるか、
時には返事を保留にしても迷惑そうにしない人か。
何度か連絡を取り合いますが、面倒に思ってしまうと転職活動自体が億劫になります。
あなたとの相性が一番重要です。
入職したあとも定期的に対応する手間
転職したあとに、定期的に連絡がきて、問題なく仕事ができているか、
再度転職するつもりはないか、など聞かれます。
ありがたい制度なのですが、場合によっては面倒に感じることもあります。
探しかた2:友人や同僚のコネで探す
友人や同僚のコネクションで仕事を紹介してもらいます。
これができるとある意味最強とも言えます。
メリット
市場に出ていない求人が見つかります。
実は、人材会社はあなたから相談料や紹介料を受け取らない代わりに、
就職先から紹介料をたくさんもらっています。
よって会社側としては、
できれば紹介会社を介さずに新しい人を見つけたい思惑があります。
また、初対面の人より、現在働いているスタッフから紹介してもらう方が人柄の面で安心です。
デメリット
コネクションで入社した以上、ちょっとしたことでは辞めにくいです。
ただ、基本的な就業は同じであり、
コネクション入社でない職場が退職しやすいわけではないため
そこまでデメリットではないかと思います。
探しかた3:自分でインターネットで探す
自分でインターネットで探します。
自分の希望する職種でホームページを検索して、
お問い合わせから直接面接をセッティングしてもらいます。
人材会社を通していないため、紹介料を節約でき、会社側としては大歓迎です。
また、公務員などの募集は、基本的にこの方法です。
試験時期をチェックして願書を送り、準備します。
まとめ
いかがでしたか。
結局はどのようなキャリアを歩みたいのか、ライフステージは今どうなのか
によって決めていくのが一番ですが、
特に病院で助産師として働いている人などは、他の働きかたを知る機会が少ないと思います。
困ったとき助産師としてどんなキャリアがあるか、
どのような探しかたがあるか、ぜひ参考にしてみてください。
あなたの力を存分に発揮できる職場にめぐり会えますように!